みっつばーの社会科準備室

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ディグダとウミディグダ ~リージョンフォームとは異なる生態の可能性~

こんにちはこんばんは、みっつばーです。このブログに興味を持ってくださりありがとうございます。

 

記念すべき1回めの考察は、『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』にて登場したポケモンウミディグダについての考察です。

モチーフはチンアナゴでしょうね。なんかえろい

ディグダと同様、地面に穴を掘ってその中で生活しているようです。

しかし、タイプや特性は水タイプよりになっています。

まるで別ってのは言い過ぎだろ、と思ってます

進化先もダグトリオではなくウミトリオ、と別のポケモンであるようです。

 

このポケモンの面白い点は、ディグダのリージョンフォームではないということです。これが、タイトルにも書いているこれまでの「ポケットモンスター」シリーズにはなかった概念です。

 

並べると一層かわいいです

例えばアローラのすがたのロコンは、人間といっしょにアローラ地方に移り住んできたが、ほかのポケモンたちの生活圏を避け雪山で暮らすようになり、今の姿に変化したといわれています。つまり、原種ロコンがラナキラマウンテンの氷雪地帯に適応した姿であって、「ロコン」から別のポケモンになったわけではありません。

リージョンフォームとは基本的にはこのように、周囲の環境的な要因によって後天的にすがたが変わっていくが、ルーツや種そのものが大幅に変化するわけではない、というのが私の考えです。現実の世界の自然選択とおおむね同じですね。有名なのはガラパゴス諸島の様々な動物でしょうか。

 

 

しかし、公式のホームページに記載のとおり、まるで別のポケモンである以上ディグダとウミディグダはこのリージョンフォームには該当しません。では、別種にもかかわらず見た目が似ているのはどのように説明できるのでしょうか。

 

結論から言うと、収斂進化(しゅうれんしんか)に近いものであると考えられます。収斂進化とは、進化していく過程で生物はその機能をより効率的な、より良い形へと世代を経て変化させていくことにより、全くルーツの異なった生物であってもその機能の部分に着目すると非常に似通ったすがたになる、といったものです。少しわかりにくいですね。

具体的な例は、昆虫のオケラ(ケラ)と哺乳類のモグラです。

ウィキペディアってめっちゃ便利

どちらも指のように手先が分かれており、地面を掘るための機能として発達したものであることがわかります。つまり、いわばこれは機能美を追求した結果であり、「穴を掘る」「地中を掘り進める」ことを目的に進化すると、必然的に種が異なっていてもすがたは似通ったものとなるのです。ディグダとウミディグダもこれに該当するのではないでしょうか。

 

「地面に穴を掘ってそこから身体の一部だけを出して生活する」というスタイルが同じである以上、そのすがたが似通っているのはなんら不思議ではありません。ディグダのあのまるっこくて凹凸のないからだはそのために発達したものであると言えるからです。

しかし、流石に見た目が似すぎていることから、オケラとモグラほど別の種類という訳でもなさそうですよね。

がんばって書いた

おそらくこんな系譜になるのではないでしょうか。祖ディグダという存在が居たとして、自然選択の過程で海岸沿いや砂浜に適応するとウミディグダに、そうでない場合はディグダアローラディグダとなるのではと思います。後天的な要因によって変化するリージョンフォームと異なり、先天的な要因の影響であると言えるかもしれませんね。

 

まだ終わりではありません。ここで一つ疑問が残るのではないでしょうか。それは、「海岸や砂浜のある場所なんてどの地方にもありふれているのに、なぜウミディグダはパルデア地方にしかいないのか」です。そう、ここまでの文章だとこの疑問の説明にはなっていないのです。その答えは、パルデアの大地にあると考えられます。そしてその重要なファクターとなるのがこちらのポケモンです。

君、キノコ王国にいませんでしたか?

がんえんポケモンのコジオです。コジオ、そして進化系のジオズムの生息域を合わせると、パルデアのほぼ全域に及びます。

序盤死ぬほど見た

ちなみにキョジオーンは生息地不明です

何が言いたいかというと、彼らからドロップするアイテム、「コジオのしお」についてです。コジオ族の身体は塩のかたまりであり、広範囲に生息していることからパルデア地方の土壌、水質はおそらく通常よりも多くの塩分を含んでいると考えられる、ということです。

ここからわかることは、およそパルデア全土に生息するコジオ、ジオズム、キョジオーン達の存在は、パルデアの土壌そして海水の塩分濃度を高くしているということです。それが他の地方には無いパルデア地方の地理的特性ではないでしょうか。

 

つまり、これがウミディグダがパルデアにのみ存在する理由であり、生息域が限られているのは土中及び水中の塩分の濃度が高いためであると言えるのではないでしょうか。

 

また、ウミディグダがこのような姿、生態になったのはコジオ達がもたらす塩分によるもの、とも言えるでしょう。
これを補足するのは、パルデアの中心にある、ゼロゲートの存在です。ジオズムキョジオーン達はゼロゲート内でも見つけることができますから、遥か昔からパルデア地方に生息していたのであれば地形にまで彼らの塩分が影響を与えている、と考えられます。

 

まとめると、ウミディグダというポケモンは、祖ディグダがパルデアの海沿いの環境に適応した姿である、ということになります。そういった意味ではリージョンフォームと大きくは違わないのかもしれませんね。

 

 

いかがだったでしょうか。個人の意見ではありますが、それなりに根拠の揃った説であると思っています。今後もこのような考察を投稿していくつもりなので、少しでも面白いと思っていただければ幸いです。それでは。

 

 


……てかこれ、社会科じゃないんじゃね?